珍しい事もあったもんだ。
母親からの電話。

「親父は元気?・・・・あ、そ。」

『ナルニア社にもなじんできたみたいで・・・・・。』

「そりゃよかった。」

それはいいとして、言いたい事が一つある。

「ところでさ、もうちょっと毎月の仕送りを増やしてくれない?いや、バイトじゃきつくってさ。」

いや、もう実際には餓死寸前っていうヤツなんだが・・・・・・。
時給250円で生きていける人間なんて多分俺くらいだ。

『そんなことより、学校は行ってるの?』

そんな事よりって、あんた。息子が死にそうなのになんて言い草だ。

「学校にはちゃんと行ってるよ・・・・・・。自分の息子を信じろよ。・・・・でさ、金。」

『何言ってるの!自分で何とかするからどーしても日本に残るって言ったのはあんたでしょ!生活キツいんならこっちに来なさい。・・・・慣れればすごくいいところよ。緑が多くて。』

というよりはそれしかないんじゃないか?ひょっとしなくても。

「・・・・・ジャングル以外の場所で取った写真がないのは何故だ?・・・・潔く緑しかないと言えって・・・。・・・俺は文明を離れては生きていけない体質なんだよ!!」

『それじゃ自分で何とかするのね♪』

ブツ・・・ツー・・・・ツー・・・・。

待てぃ・・・・・・。

「く・・・くそぉ〜〜!それでも親か!!しまいにゃグレる・・・・・・・金もない・・・・・。」

しかし・・・美神さんに給料値上げを要求して、あがるわけないしな・・・・。
別のバイトでも並行してやるか?

ピンポーン

「こんにちわ〜〜。横島君いる〜?」

この間延びした声はもしかして・・・冥子ちゃん?

「はい。・・・こんにちわ。」
やっぱりか。とゆーことはもしかして俺に会いに来てくれたのか〜!!

ガシィ!!

抱きついてみる。

「令子ちゃんに〜、除霊手伝って貰おうと思ったんだけど〜。横島君なら貸してあげるっていわれたから〜。・・・・ダメ?」

そのままの体勢で冥子ちゃんは言う。
俺は離れて、少し考える。
どうしよう・・・?今はタダ働き出来る程余裕ないしな〜・・・。

「報酬の三割くらいはあげるから〜。友達じゃない〜〜。」

報酬の三割か・・・・まぁ、冥子ちゃんの頼みでもあるし。

「はぁ・・。俺なんかでよければ。」

「だから、横島君好き〜。」

そう言って体を寄せてくる。
多分、彼女の場合は・・・・・『友達として好き』ってことなんだろうが・・・・。
おいしい。あまりにもおいしいぞ俺!!





GS〜彼の追った夕陽〜
第3話 人を呪わば・・・・・








請け負った事件というのが一般的な事例で、屋敷に幽霊が取り付いている。・・とまぁ、そう言う事らしい。
で、心細いから誰かについてきて欲しかった・・・と。
俺としても最大限役に立っていくつもりではある。何しろ美神さんのときとは金額が違う。

「相変わらず、こういう屋敷の雰囲気は禍々しいですね・・・。」

「でしょ〜〜!?怖かったの〜。」

って、君はGSでしょうが!

「今ね〜。お母様が学園の特別授業で式神使うからもってちゃって一体も式神いないのよ〜。」

まてぃ!冥子ちゃんは、式神以外は使えるのか!?

「道具は?」

「神通棍でしょ〜。吸魔護符でしょ〜。退魔護符でしょ〜。霊体ボウガンでしょ〜。」

一通りはあるみたいだけど・・・。俺は一応退魔護符を持っておこう。これは霊力のない人間でもある程度の効果はあるからな。

「じゃあ、神通棍で〜・・。」

神通棍を構える冥子ちゃん。・・・・・・・最初っから選択を誤っている気がする。

「姿を現しなさい!!悪霊〜!!」
なんか気が抜ける。
が、そんな事は一向にかまわずに悪霊は出現する。

《この土地は俺のものだー!!勝手に新しい家を建てやがって・・・・!!》

どうやら、知能は残っていても説得は不可能っていう迷惑なタイプらしい。

「え〜い!!」

べち!!
そんな感じの叩き方で、悪霊に一撃を加える。

「えいえいえい!!」

ピシ!ピシ!ピシ!

もしもし・・・・あんまり・・・いや、全然効いてないみたいなんだけど・・・・・。

「冥子ちゃん!吸魔護符を使うんだ!!」

美神さんのような戦い方は出来そうにない。
しょうがない、気付かれないとは思うけど・・・・・。

「あった・・・吸魔護符!」

冥子ちゃんが吸魔護符を構えるのと同じタイミングで集中する。
護符を掌底の要領で叩きつける。
喰らえ!!
まさか、役に立つときが来るとは・・・。
悪霊は後ろから強力に突き飛ばされたような形で、護符に吸い込まれていく。
俺も結構やるじゃん!
・・・・・このままいけば、美神さんにも・・・・・・。




『横島クン、貴方って本当に頼りになるわ♪』

『令子さん、報酬は君がいいな。』




なんちてなんちて!!

「横島君〜!やったわ!!除霊できたわ〜!横島君のお陰かも〜。」

やっぱり、人懐っこいな、冥子ちゃんって・・・・。
俺より年上なはずなんだけど・・・・・。
まぁ、こんなに喜んでもらえると嬉しいな。

「冥子ちゃんの実力だって!」

「そうかな〜〜?」

そう言って、冥子ちゃんは照れたように笑った。
はにかんだ笑顔は、小さな花みたいだった。
綺麗というより可愛らしい、そんな笑顔。
美神さんとはまるで反対だな。







「はい、三割の六十万円〜。助かったわ〜。」

「こっちこそ。お金なんか貰っちゃって・・・・。いま、ちょっとお金に困っててね。」

そうでなければ、冥子ちゃんみたいな美人だったらすぐに手伝ってしまうぞ、俺は。

「令子ちゃんお金好きだから〜〜。」

冥子ちゃんもよくわかっていらっしゃる。
さて、そろそろ帰ろうかな?

「また遊びましょうね〜〜。」

「またな!」

何だかんだ言ってかなりオイシイ仕事だった気がする。









「ちょっとおたく、ヨコシマ?」

美神さんの事務所に入ろうとした時に、後ろから声をかけられる。

「そうだけど何スか?って美人!!」

抱きつこうとするも、叩き落される。
悲しくて残念だが、非常に懐かしい。

「あたし、おたくが欲しくて来たのよ。」

なにぃ!?俺にもファンがいたのか!!
・・・・肌は浅黒くて、髪は長い黒髪・・・・そして怜悧な瞳!・・・・うむ!こんな美人になら襲われてもいい!!
いや!むしろ襲われたい!!
初めての経験だ。・・・・・上着くらいは脱ぐべきか?

「・・・どうぞ・・・。」

「・・・・ちがうって!・・・・あたしはおたくの才能が欲しいワケ!」

俺の才能?
・・・・・あったか?そんなもん・・・・。








「横島さんのカップがひとりでに・・・・!?・・・・美神さぁ―ん!!」

ひとりでに・・・・・何?
歩き出したとか?
ありえないわね、そんな事は。
・・・・・それよりも、この前の厄珍に飲まされた薬・・・・・変な効果が出てないのかしら?・・・・気になるわね。

「割れちゃいました〜!!」

巫女装束をはためかせながら近づいてくる。
半べそになっている加減は、なんとも言いがたい可愛さがあるわね。小動物みたいな。
でも、そのくらいでは騒がないで欲しいわ。

「――そんな事でいちいち騒がないでよ!」

「でも・・・・・。」

「・・・・そういえば、今日も遅刻ね。給料下げてやろうかしら。」

「これ以上安くしたら、横島さん辞めちゃいません?・・・横島さん、あれで結構役に立ってるじゃないですか。」

まぁ、それはそうなんだけれど・・・。
ひじを突いて、立てた腕にあごを乗せる。

「・・・たまにはね。でもギャラ上げるほどじゃないわよ。」








そうか・・・・俺にも人生の黎明が到来!
実力を認められたんだな!?
ん、中から美神さんの声。

「当分は今のままの丁稚奉公で十分!」

あの女ぁ!!
言うに事欠いて丁稚かい!?

「誰が丁稚だ―――!!!」

俺はドアを思い切り開けつつ、叫ぶ。
そんな態度を取れるのも今のウチさ・・・、美神さん。

「ふっふっふ。そー言う態度も今日限りですよ。」

俺の大事さを知るがいい!

「遅刻してくるなり、強気な発言ね。またろくでもない事考えたわけ?」

「わはははは!!世の中見てる人はちゃんと見てるもんですなぁ!こちらが、俺をどーしても引き抜きたいとおっしゃって、わざわざいらしたんですよ!」

だから、この人に俺を取られないように給料を上げてくれ。

「ハーイ、令子!」
彼女が軽く手を振って挨拶をする。って・・・知り合い!?

「小笠原 エミ!?・・・・ブードゥーからエジプトまで呪いがご専門のあなたが、何の冗談?」

「あらぁ、本業はあくまでもゴーストスイーパーよ。優秀な助手を引き抜いたって不思議はないわ。」

「ゴーストスイーパーですって?・・ハ!!あんたの呪いのせいでひどい目にあったのは一度や二度じゃなくってよ!!」

「そっちこそしょっちゅうアタシの仕事の邪魔ばかりして!!営業妨害もはなはだしいわ!!」

「呪いをかけられた人間に依頼されてそれを祓うのは当然でしょっ!?」

「あたしは時々政府や国際機関の依頼で、法の目をかいくぐる悪党におどしをかけてるだけよ!金さえ貰えば、どんなマフィアの言いなりにもなるおたくとはワケが違うわよ!!」

「呪い屋の分際で何を偉そうに!!」

「そーゆーおたくは地上げ屋みたいなもんじゃない!」










こんな喧嘩が起こった後に俺はとうとう十円まで給料を落とされ、しかたなくエミさんの助手になる事にした・・・・・・・が。

「どーゆーことだっ!?これは!!!」

納得いかないぞ、これは。
そもそも、生贄って何だ!!寿命が二、三年ちぢむって・・・・・・。

「けけ契約は絶対ぃぃっ!!そむくものには死と地獄ぅぅ!!」

契約の神、エンゲージとか言うのが俺にカマを突きつける。

「ひえええええ!!」

一瞬本当に斬られるかと思った・・・。

「そんなに怯えることなくてよ。別におたくも令子も死ぬわけじゃなし!」

そういう問題でもないだろう。











「横島さん・・・大丈夫かな・・・・。」

しかしどうして、この子はこんなにあの馬鹿を心配するのかしら。
エミの場合は、おそらく私に呪いをかけるときの生贄かなんかにでも使う気でしょうけど・・・。
おキヌちゃんは、横島君の何が好きなんだろ?

ボコボコ・・・・!!

噂をすればってヤツかしら・・・。

「来た!!」

厄介だわ・・・・。横島クンは私のそばにいることが多かったから、私の霊能力に免疫があるしね・・・・。










「ほーっほほほっ!勝てる!これなら令子なんかぺぺぺのぺーよ!!」

「あんな契約詐欺だぁァァァァァ!!寿命縮めてまで金欲しくねーぞ!!!!」

いやマジで!いやすぎ!!!

「契約は契約だぁぁぁ・・・!!」

「煩悩の出力が下がってるわよ!余計なこと考えないでじっとしてなさい!!・・おたくの邪念が強くなるほど呪いはパワーアップするわ!邪な心が足りなくなれば、その分寿命を削ってくから憶えておくことね!!」

ちょっと待て。少し考えてみよう。邪念が使えなければ寿命を使う。つまり、十分な邪念――俺の場合は煩悩――があれば、寿命は減らないと・・・。
一応確認してみよう。

「・・・・と、言う事は煩悩が強ければ、寿命は減らずに済む?」

「ま、そう言う事ね。」

踊りながら、エミさんは答えた。
なるほど、つまりこれは合理的に、止むを得ず『呪術用衣装』――水着に近いような過激なものだ――をじっくりと拝見できると言う事か・・・。
意外に美味しいぞ。普段なら、痛烈な一撃をかまされそうだからな。
では・・・・・・・・・・・。うむむむむ・・・・。

「そ・・それでいーんだけど、なんかやだなー・・。」








横島クンに近い形を取っている『呪い』は人間とほぼ々大きさだったのに、今一段と巨大化した。

「お、大きくなった・・・!?」

「・・・・さすが横島クンの煩悩は並じゃないわね・・・!」

あきれるのを通り越して尊敬するわ・・・・。
『呪い』からとても強い力を感じる。
思ったよりもすばやい動きで、腕を振り下ろしてくる。

「だからってエミなんかに負けるわけには、いかなくってよ!!」

気合を入れて神通棍で受け止める。
・・重い!負けてたまるもんですか・・!!
でも、むこうも負けていない。一向に力が弱まらず、むしろ強力になってきている。

「く・・・なんてバカ力・・・!!」

爆発。余剰したエネルギーを放出したみたい。
それだけでこんな爆発が起こるんだからたまったもんじゃない。

「このっ!!」

お札を媒介しての霊気投射。・・・・・うそ、全然効いてない?
いくら横島クンが私の霊波を浴びて、免疫があるからって・・・・。
・・・・まさか、横島クンは・・・・・。・・・・そんなわけないか。
しりもちをついている私を見て『呪い』は嬉しそうに笑う。
エミを反映しているのだろうが、形が横島クンなので余計に腹が立つ。

「横島ぁぁッ!!あんたいーかげんにしなさいよっ!!!!」

ビクリ、と『呪い』が身をすくめる。
横島なんだから、それでいーのよ。
少しすっとしたわ。ウン。
・・・もう、こーなったらビジネスよりも面子の問題だわ!金に糸目はつけないから、覚悟しなさいよ・・エミ!!

「赤字覚悟の・・・破魔札乱れ撃ち!!!!」













いまさっき、すげ―怖かったぞ。
思わず謝ってしまった。
なんかすごく慣れた怖さだったけどな。
う・・・・なんか・・・・。

「ぐべっ!!!?」

口からなんか出てきたぞ!?

「のろいが逆流した!?」

エミさんは儀式を止めて、こっちを見た。

「油断したわ!!採算を捨ててくるとは・・・!!令子め!何が何でもあたしの邪魔をする気ね!?」

うむ、美神さんは金が大事だがプライドはもっと大事な人だからな。
・・・それにしても、不味いぞ!これ!?

「こーなったら、こっちも赤字覚悟ッ!!ありったけの呪いのアイテムで反撃するわよっ!!

ワゴンから、いろいろなアイテムを取り出し始める。・・・・いかん、美神さんと同タイプだ。
だが、・・・俺としてはそんな事よりも重要な事がある。

「ちょっとおお!?こっちはどうなるんです!!?」

なんかコレ、俺に似てるんだけど・・・。

「じっとしてなさい!!動くと呪いが破れてこっちにふりかかるわ!!一旦呪いを回収して再攻撃よ!!」







「引っ込んでいく!?」

流石に破魔札乱れ撃ちは効いたよーね。
『呪い』が元いた場所には穴があいている。
ここを通れば・・。

「行くわよ!呪いの通ってきた亜空間の穴に入ればエミが儀式をしている場所に出られる!!」

「この中に入るんですか?」

確かでべちょべちょしててイヤだけど・・・。

「イヤなら来なくってもいいわよ!!」

さっさと行かないと、穴が閉じちゃう!!

「あっ!!私も行きます!!」










「わぁっ!?」

自分の口から、何かが・・・・ていうか、美神さんとおキヌちゃんだし・・・。

「横島さん!?」

嬉しそうな顔でおキヌちゃんが声を上げる。
・・・なんか、そう嬉しそうに呼ばれるとこっちも嬉しく・・・・じゃなくて。

「どっから出て来るんだよ、2人とも!?」

美神さんは、そんな俺を完全に無視してエミさんの方に向き直る。

「見つけたわ、エミ!!」

「れ、令子!?」

「さっきはよくもやってくれたわね・・・!現場をおさえりゃ呪いを破るのは簡単よ!!」

動揺するエミさんに向かって勝ち誇ったように美神さんが告げた。
その瞳には獲物を見つけた肉食獣のような輝きがあった。

「横島クン!!その魔法陣から出なさいっ!」

美神さんは振り返りつつ言った。
俺としても、出たいことは出たい・・・・・だが!『エンゲージ』に殺されるのはちょっと・・・・・かなりイヤだぞ!

「で、でもこいつがっ・・・!!」

「いーから出ろっての!!」

俺の言葉をかき消して更に俺を魔法陣から蹴り出す。
・・・・終わったのか?俺の人生!?

「け、契約違反!!せ、制裁だぁぁっ!!」

鎌が俺の頭上に迫り、俺の首はちぎれ・・・・・

「吸引!!」

「あああ!せ、せっかくこれから・・・・。」

・・てない。一命をとりとめている。

「助かった〜!これで自由の身!!」

「おのれぇぇぇぇぇ!!」

「ほーらほら、人を呪わば穴二つ!!今度はあんたがこいつと戦う番よ!」

悔しがるエミさんに対して美神さんは嬉しそうに言う。
こういう時の美神さんは本当に嬉しそうだ。

「う・・・・・・・・いいこと、令子?あたしはおたくに負けたんじゃなく、自分ののろいに負けたわけ!!」

そう言ってる間にも、『呪い』がエミさんに迫っていく。

「捨てゼリフ吐く暇あるなら逃げないと、どーなっても知らないわよ!!」

その言葉が聞こえるかどうかの内に、エミさんは走って逃げていたけど。









「破れた呪いは地球の果てまでも術者を追ってくわ。・・・・ま、エミはこれくらいで参るタマじゃないけど、とりあえずざまーみろってとこね♪」

これでこそ、赤字覚悟をした甲斐があったってものよね。

「み、美神さん・・・?あの〜〜・・・・。」

残念だけど横島クン・・・、貴方は身の程を知らない行為に出たわ。そのツケは解雇ってことで。
私は軽く横島クンを一瞥した後、こう言った。

「仕事は片付いたわ!行くわよ、おキヌちゃん!」

「嫌です!どうしてもっていうなら、私もやめます!!」

どうしてこう・・・横島クンの肩を持つかなぁ・・・。
まぁ、いいわ。しばらく反省してもらいましょう。きっとまた、会う事になるわ。
霊能力が騒ぐもの。
「じゃ、辞めてもらうわね!・・・あ、おキヌちゃんは、ちょっと待って・・・。渡しておかなきゃいけないものがあるから。」

そう言って、私は事務所に戻った。
横島クンは、その場にしゃがみこんでブツブツ言っていたし、おキヌちゃんは納得の行かない様子で付いて来た。



・・・しばらく会えそうにないわね。横島クン。

続く
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